アニメの影はちょっと特殊だ。
特に地面に落ちている影は実際の影とは形状が全然違う。
かなりデフォルメされていてほぼ丸っこくなっている場合が多い。単純に難しかったのだろうと思うし、作画の場合はそこに労力を使うよりは他に回した方が作品のクオリティ上げることが出来るからだと思っている。
(しっかし歴史を調べたことは無いのでただの考察です)
だけどCGの場合だとそのまんま影がぱっきり出る。モデルの形状的によろしくない場合もある。これはこれで実際にはそこまでぱっきり影は出ないので問題ではある。
実際には地面に影を落としている対象から地面が遠いと影がぼやけてシルエットが曖昧になって細かいディティールは消える。CGだと髪や指の形状までしっかり出るからぼかし入れたりする。背景の美術となじませる意味合いもある。
さらに、作品によるのだろうが、わざわざ地面へ落ちる影のディティールを潰して丸っこくしている場合もある。
作画にしっかり寄せる場合は腕をすっぱり削除してわざわざ単純な影を作る場合もある。特殊な場合は影をモデリングして動かして素材を作ったこともあった。
目次
でこぼこを移動中の影
真っ平ではない場所に影が落ちるとデコボコになる。
落ちる影の場所に段差がある為だ。
さらに影が移動すると輪郭の形状が変わる為ノイズっぽくなる。
これを再現するために後処理(コンポジット、アフターエフェクト)でディフュージョンやディスプレイスメントマップなどを使用してノイズ感を再現する。
この前電車に乗っていたらちょうどよい参考になりそうな動画を撮ることが出来たので参考に張っておく。
停車する時の参考
発車する時。
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