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CGの弱点とは?|アニメ制作

アニメにおけるCGは1カットしか出てこない一点ものに弱いです。

目次

CGは便利

アニメにおけるCGは便利です。

作画と比較して一度作ってしまえば使いまわせますし、簡単に回り込んだり自由にカメラワークを回せたりと自由度が高いです。(キャラもので実際に回り込んで”いい感じ”にすべてのフレームを調整するのはすごく大変ですが、長くなるので別の機会に)

弱点

しかし弱点もあります。

一度作ってしまえば使いまわせますが、その作るコストが高いです。

CGのモデルは色々な仕込み(リグやアップに耐えられるディティール)を行うほどいろいろな状況で使いまわせるようになりますが、その分コスト(時間)はかかります。

ではその色々な仕込みをしなければいいのではないのか? となるのですが、色々な仕込みを行わずに最低限の仕込みだけでも使用場面が少ないとコスパが悪いのです。

コスパ

一番コスパが悪いのは1カットだけ登場するモデルをCGで作ること。

例えば1カットだけ登場するモブをCGで作る場合があったとして、最低必要限のカメラから見える角度だけなんとかなっていればいい! ってことでCGモデルを作るとする。

それは可能だし普通にモデルを作るよりはるかに簡単だ。

しかしその場合は作画で描いちゃった方が圧倒的に簡単なのだ。

(実際には同じようなモブを色だけ変えて使用する、ロボなど作画だと難しいものを作るなどはある)

CGの仕込み

モデリングという形状を整えるのにポリゴンをいじる必要がある。CGは点の集まりでその点に幕張って形状を作っている。この点を移動させるより、作画のペンで形状を描いた方が簡単だ。

モデルという皮が出来ても動かすのにリグという骨を入れる必要になる。

細かいところははしょっているが、これでやっと動かせるようになる。ここからスタートだ。

使いまわすのならどんどん対費用効果は良くなっていくが、一回しか使わないなら必要最低限のコストは作画に負けるだろう。

作画はオーダーメイド

作画の場合はワークフロー的にすべてのカットがオーダーメイドなのだ。一点ものでも量産物でも生産性は変わらない。

対してCGはコストはかかるものの、量産できるものに対しては生産性が高い。(実際には耐えられるディティールの限界がある)だが使いまわさないと元は取れない。

CGがメインのアニメでも、ちょい役のモブのキャラクターなどは作画な場合が多いだろう。今度アニメを見る時によくよく見てみてほしい。

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