アニメ業界は日本人以外の方も多く働いています。(私の周りだとアジア系の方が多いです)
そういった日本語圏以外の方と仕事するときに伝わりにくい言葉があります。
それは擬音語。英語だとオノマトペ。
海外の方と仕事をしていて思った体験談です。
アニメ業界
アニメ業界だと擬音語は絵コンテに書いてあったり、リテイクで擬音が出てくることが多々あります。
“べちゃっ”とした感じ、”ブシュー”という感じ、”ピカピカ”した感じ、など。ニュアンスを伝えるのに意外と重要なのです。
海外の方は苦労した覚えがあるのではないでしょうか。
「パカる」という特定の部分が急に消えたりする業界用語っぽい言葉がある。これは日本人なら完全に意味は伝わらなくてもなんとなく、パカパカする感じから連想できるのではないでしょうか。
日本語は元々擬音語が多い言語だそうです。
なので私たちが普段あまり意識していなくてもいなくても擬音語使っている可能性が高いです。それが絵コンテやリテイクに出てきます。
日本語圏以外の方にニュアンスを伝えたいときは注意してみましょう。
伝わってない
日本語検定のN1という凄く日本語上手い検定の資格がある。これを取った人でも擬音語は全然通じないことが多い。
擬音語は文化的なところもあるので、日本である程度長く住んで友達とかとしゃべらないとなかなか理解しにくいと思います。
専門学校などで勉強してきて、日本である程度生活した方なら少しは伝わりますが、それでもある程度分かる程度です。伝わらない擬音語の方が多いと思います。
なので普段ペラペラに日本語が喋れている人でも擬音語は伝わってない可能があります。リテイクやカット内容の説明の時にニュアンスを伝えたいときには伝わったかどうか確認した方がよいでしょう。
擬音語の部分が分からなくても、会話は成立するので特に分からなかったその擬音語なんなのか聞き返してくれる人は少ないと思います。
海外の方は「同じ単語(音)が連続して2回繰り返されている」と擬音語な可能性が高いので、なるべく突っ込んで聞き返してもらえるとありがたいです。
擬音語を伝える
擬音語を伝えるのは難しいです。
その状況の絵を丸ごと覚えてもらうしかありません。
実際にすぐできるような動きや状況は再現するとよいでしょう。例えば”バシャバシャ”や”バチャバチャ”しているというときは、顔洗っているジェスチャーしてこの時の水の音だよ、とかで使えます。
個人的に一番わかりやすいのは漫画の後ろに書いてある「ざわざわ」みたいなのがあれば一番伝えやすかったです。
モブがいっぱいいるところの”がやがや”、”ざわざわ”など漫画の絵がある場合はここに書いている言葉の雰囲気はこれだよ!って言えます。
日本語圏じゃない人にニュアンスを伝える時は伝わっているか確認しよう!
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