アニメーションとは説明である。
なんのことだろうか?
視聴者に向けて説明
私はアニメにおけるモーションは視聴者に向けての説明だと思っている。
だからモーションは分かりやすい方が良い。
これはモーションというよりはアニメ制作におけるカットに対する考え方だ。
シルエットが何故大切なのか?
シルエットが大切だという話がありますが、何故シルエット良いとされるのか?
それは何をやってるのか分かりやすいからです。認識しやすく頭に中にスッと入ってきます。
シルエットでキャラを判別できるとどのキャラクターか判別出来て分かりやすいです。
状況を分かってもらうのがより簡単になります。
認識できないと意味がない
バトルシーンなどで迫力が欲しくて素早く大きく動かそうとしてやりすぎるとどういう状態なのか分からなくなってしまいます。
なんとなく派手っぽいけど何が起こっているのだ? と頭の中に残ります。理解できないと興味が持てないです。
モーションで説明とは?
もう少し小さく考えてみます。
予備動作は観てる人に予想させて分かりやすくする効果があります。
動く前に、動かす方向と逆に少し動かします。
振りかぶる動作は典型的な予備動作でしょう。
実際にその動作をするのに必要だから行う場合も多いですが、アニメの場合だと誇張して表現することが多いでしょう。
これは次にこういう動きします! という風に見てる人に予想させて頭に中にスッと入っていくようにしています。
説明は言葉だけじゃない
説明とは何かを伝えることです。
伝えるのに言葉や文字を使用することが多いですがあくまで手段の一つです。コミュニケーションの一種です。
“動き”だって何を伝えるためのコミュニケーションの一種です。
分かりやすいのはパントマイムでしょうか。
音だってないなのに何をやっているのか伝わります。
結局は
正直アニメーションを作っているときにこれは説明なのか? って気が付いたときに少しがっかりした気分になった。
ビジネスなどで見るパワポで作った資料でプレゼンするのと結局は同じ作業をしているのではなかろうかと思ったからだ。
もちろん芸術的な部分もあるので全く同じではないだがそう思ってしまったのだ。(プレゼンでもクリエイティブなプレゼンももちろんある。あくまで資料内容を読み上げるだけのプレゼンをイメージしてしまったのだ)
しかしなんのためにカットを作っているのか今一度考えるよい機会になった。
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