買い切りのオンラインストレージである「pクラウド」
サブスクモデルではなく、買い切りプランです。長く使用するつもりなら費用を安く抑えるられるのでおすすめです。
しかし会社が無くなってしまえばサービス終了してしまうので使えなくなります。
安心して使用することができるのか? 継続して使い続けることはできるのか?
【会社視点で見る】
会社側から見るとクラウドストレージが売れても保守点検やサーバーの電気代などコストはかかり続けます。
安心して使うためにどうやって会社は儲けを出しているのか調べてみました。
pCloudのビジネスモデルと競合はいるのか? 買い切りクラウドストレージの将来はどうなのか?
結論
会社として潰れるか予想できませんが、もしそうなったとしても明日すぐにサービス停止にする訳では無いと思います。通知が来て段階的に使用できなくなっていくと思います。
その時に他のサービスや安いHDDなどにデータを移せばいいかと思います。
3年~4年以上使う予定があるのならコスパ的に購入するのが良いかと思います。もし潰れてもそれくらい継続してくれるのなら現状のクラウドのサブスク料と比較するなら元を取れます。
pCloudの運営会社
pクラウドサービスの運営会社は「pCloud AG」スイスで2013年に設立されました。
株式上場していれば色々と情報公開されているので簡単に調べられるのですが、pCloud AGは上場していません。
なんとなくスイスだとセキュリティが強固・公平などイメージがありますね。
※ただしサーバー自体は「アメリカのテキサス州ダラス」と「EUのルクセンブルク」にあります。
どうやって儲けを出していくのか?
サービスを続けてもらうには会社が儲かる必要があります。
私の考えでしかないですが利益の上げるための戦略として
- スケールメリット:pCloudは全世界で急速に伸びているサービスで2000万人を突破したようです。単純に利用人数が多いと効率がよくなるので安くサービスを提供しても利益は出せます。
- 追加サービス:pCloudはリンク共有や暗号化など単純なストレージ追加機能を有料で販売しています。これらの追加サービスで利益を出せます。
- 囲い込みと追加購入:一度買い切りのサービスを購入したら、相場よりかなり外れてない限りは容量が足りなくなった場合は使っているサービスで追加購入する方が使い勝手いいのでそのまま購入することが多いかと思います。そして年々写真や動画は高画質化していてってデータ容量が増えていますし、貯まり続けるので将来的には追加で購入することになることがあるかもしれません。
- 将来的には容量単価は安くなる:最近は半導体不足や物価高で減速しているように感じていますが、年々データ容量の単価は安くなっています。考え方によっては買い切りは将来的に安くなるデータ単価を先行して高く売りさばいている、とも考えられるではないでしょうか。
といったことが企業側のメリットして考えられるのかなと思いました。
- 差別化:そして、オンラインストレージビジネスはGoogleドライブやドロップボックスなど大手が既にいます。こうしたサービスに打ち勝つには普通にやっていては資金面で押し切られて負けてしまします(同じことをやっていても一括購入で割引など有利に働くことが多い)。勝つために今までにないサービスが必要だったのだろうと思います。
比較
比較としてその他の買い切りのクラウドサービスを調べてみましたが、まだあまりないですね。
海外サイトで完全英語になってしまいますがicedrive(アイスドライブ)というサービスがありました。
日本に本格的に参入して来ているのはPcloudのみのようです。
クラウドファンディングでHP(ヒューレット・パッカード)が実験的なのか販売しているのも見かけたので、今後買い切り方のクラウドサービスが増えていくかもしれませんね。
「Icedrive」
pクラウドの他に買い切りのサービスを行っている会社はあるのか調べた結果「Icedraive」というサービスがありました。
Icedriveは、イギリス・カーディフに本社を置くID Cloud Services LTDが運営するクラウドストレージサービスです。2019年1月に設立。Pクラウドより後発ですね。
英語のみ対応です。
ブラウザから登録可能でPCでは使用できるのですが、iPhoneのアプリは日本では使用できませんでした。
料金をPクラウドと比較すると現状だとPクラウドの方が安そうでした。ただPクラウドがそうなのですが、頻繁にセールを行うので実際にどちらの方が安く購入できるのか一概には分からないですね。


Icedriveは追加購入が出来て少し安く買えるようです。ただしそれでもpクラウドと同じくらいですね。

現状だとPクラウドの方がよさそうですね。
おまけ:「myHPcloud」キャンプファイヤー
正式にサービス展開されているわけではないですが「myHPcloud」というサービスがキャンプファイヤーにて募集されていました。
https://camp-fire.jp/projects/774674/view
HP(ヒューレットパッカード)のサービスですが、実験的なのか買い切りサービスの提供を行ったようです。
料金的にはPクラウドの方が安かったです。割引なしのpクラウド料金といったところでしょうか。
買い切りクラウドストレージの将来
将来性と不安
pクラウドの利用者が急速に伸びてきているのでこのまま利用者が増え続けるのであれば、Googledriveやドロップボックスからシェアを奪うことができて成長し続けるのではないでしょうか。
しかしどこかで頭打ちにあって登録者が停滞すればサーバーのランニングコストのかかります。そうするとサービス維持のためにどこかでお金を稼ぐ必要があります。
その時に追加で新しいサービス。例えば高速アップロードなど何か有益なサービスを提供してお金を稼ぐ可能性もあると思います。もしくはどうしようもなくなれば利用者数が多いのであれば広告をのせることで利益をあげることも可能でしょう。
儲けが少なくなってくるとサービスの質の低下もある得るかもしれません。
しかしそれがどれくらい先の話になるのか分かりません。
現状の最適解
現状だ3~4年程度オンラインストレージを使用するつもりなのであれば、サブスクより買い切りのpクラウドの方が安く上がるのでおすすめです。
ちょっとずつですがpクラウドの以外にも買い切りのオンラインストレージサービスが出てきているので将来的には主流になる可能性もあります。もし買い切りで利益を出し続けられるのであればそうなるでしょう。
利用者からすると一括買い切りは高いとはいえ毎月のサブスクでお金が減っていくなぁと思いながら使い続けるよりは精神衛生上もよいのではないかと思いました。
pクラウドは無料で最大10GBまで試せるのでまだ登録していないなら一旦試してみて、気に入ったら購入するのがよいのかなと思います。
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